前回のメッセージの中でも書きましたが、 日本でのレオクラブは年々減少しています。よく、レオクラブをつくると金食い虫で、事業費がいくらあっても足りないというような話を聞きますが、まったくのデタラメです。
金銭的には、ほとんど気にするほどかかりません。ただし、労力アクトは覚悟してください。日曜日はゴルフどころでは無いというのが現実です。しかし、レオと共に奉仕し活動すると、今まで気づかなかった世界が見えて来ます。奉仕について逆にレオ達に教わることもあります。相乗効果によって、さらにライオンズ活動が伸びて行きます。
前置きはさておいて、レオクラブを結成するにあたって留意すべき点を述べようと思います。最近、アワード目当てに安易にレオクラブをつくって、2〜3年で解散してしまうか、休眠クラブにしてしまうライオンズクラブが見うけられますが、はっきりとした信念も無くレオクラブを設立することは若人の純真な心を傷つけるだけでなく、ライオンズの奉仕活動そのものを問われる結果となります。
一時期、当地区では大学生を中心にレオクラブをつくれば簡単でライオンの労力もかからないし、運営も楽だからということで、粗製乱造した時期がありました。案の定、2〜3年してクラブ解散の危機に陥ったところがありました。理由は、大学生が卒業して実家へ帰ったり就職してレオクラブの例会に出席できなくなってしまったことによります。また、確固たる育成の指導を受けていない為に、大学のサークルや同好会的な考えで、楽しさだけ追及し、奉仕活動の何たるかを認識しないまま「これなら、レオより大学のサークルの方が楽しい」と足が遠のいて次第にそのレオクラブが溶けていってしまう状況に陥ってしまったことによります。
レオクラブの運営上、理想的な会員構成は社会人・大学生のお兄さん、お姉さんが高校生・中学生・小学生の面倒を見ながら指導して行くのが最も良いのですが、大都市近郊のクラブは容易に大学生の勧誘が出来ますが、地方のクラブに至っては、近くに大学や就職先が無い為、高校生中学生のクラブという所も必然的にあります。ということで、レオ会員の年齢構成は各スポンサーライオンズクラブのレオ委員会に一任されていますが、片寄った構成はレオクラブの解散という危険性も含んでいるということを充分にご承知おきください。
また、もう一つ留意していただきたいことは、レオ会員の半数以上はスポンサーライオンズクラブあるいは近隣のライオンズクラブ会員の子弟を入会させていただきたい事です。確かに、国際協会では人種・性別・国籍に関係無くレオに入会できると定めていますが、レオクラブ運営上、スポンサーライオンズクラブの子弟がいた方がスムーズに行くことは間違い無い事実としてあります。レオクラブ結成初期の頃は、皆さんの子や孫、甥子姪子さんなどにレオクラブに入っていただき、できることなら、彼らにレオクラブのリーダーになってもらい、クラブを牽引してもらったほうが良いでしょう。数年立つと、彼らは友人をレオクラブに誘うようになり、さらにレオの輪は広がって行き、ライオンズクラブに負けないような、大きな奉仕活動をするようになることと思います。
終わりに、何度も申し上げますが、レオクラブは作るのは非常に簡単です。ただし、継続させていくのは、生半可なことでは決してうまくは行きません。ライオンズクラブの運営よりも忍耐と情熱が必要となります。レオの子ども達には愛情を持って臨んでください。
レオに関する資料は、日本ライオンズ連絡事務所発行の「レオクラブの手引き」ならびに「レオ必携」を取り寄せるといいでしょう。
TEL : 03-3271-7061 FAX : 03-3271-7174
また、結成に関する資料は、アメリカの国際協会本部・青少年プログラム課に請求すると良いでしょう。
Youth Programs Department
The International Association of Lions Clubs
300 22nd Street
Oak Brook, Illinois 60521-8842 USA
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