しょうゆスイーツ * ストーリー
 
 
 
銚子名物である「醬油」と「ぬれせん」を使った独創的なお菓子と醬油スイーツの誕生秘話をご紹介致します。地元ならではのこだわりがありますよ!
 



 


   
     
  

 
(地元の醬油メーカーに勤務時代の写真)  
 
 
✿ 醬油スイーツにかける思い ✿ 
銚子ならではのお菓子を作ろう! 
 私は、お菓子作りに携わるようになってから、「いつか銚子ならではのお菓子を作りたい!」と思っていました。しかし、銚子の特産品と言えば魚と醬油。どちらもお菓子と結びつけるのは難しい素材。それでも試行錯誤の末、平成17年9月に「いわしサブレ」を商品化でき、おかげさまで今でも大変ご好評を頂き、当店の主力商品として成長させる事ができました。これで当初からの夢であった、銚子の特産品である魚と醬油を使ったお菓子を作る!というテーマの、魚に関しては、自分自身で納得のいく物ができたと思っています。さて、残すは醬油を使ったお菓子を作り上げる事なのですが・・・


醬油と私はきってもきれない関係!
 魚を使ったいわしサブレが完成し、あとは醬油を使ったお菓子を作る事が課題として残りました。
それに、私は醬油に対しては魚以上に特別な愛着を持っていましたので、なんとしてでも醬油を使ったお菓子を作りたい!と思っていました。実は私は以前、地元の醤油会社研究所に勤務し、醬油という、とても長い年月をかけて造り上げる醸造発酵食品に深く携わっていました。その醬油を愛した経験と、折角の地元の特産品を菓子作りに生かしたいという思いから、「絶対の絶対に醬油を使ったお菓子を作るぞ!」と、ずっと醬油スイーツにこだわって参りました。 


お菓子と結びつきにくい醬油 
 ・・・とは言うものの、醬油をどうお菓子と結びつけるか・・・しかも、どうせ作るなら自分で永く愛せるお菓子にしたいと思いましたので、私なりに醬油スイーツを作る上での二つの条件を決めました。

条件その1 醬油を前面に打ち出したお菓子であること
      (醬油を隠し味程度に使うのではダメ、醬油を主張した物でないと納得できない!) 

条件その2 おいしいお菓子であること
      (おもしろく珍しいだけではなく、ふつうにお菓子として美味しい事が永く愛せる当たり前の条件!)

これだけは譲れない大切な二つの条件を念頭に置きながら、開発にのぞみました。しかし、なかなか納得のいく物が作れず、年月だけが過ぎていきました。よその土地の銘菓を見ては、再び考え試作を繰り返し長年悩み続けました。銚子の名産品がリンゴやサツマイモだったら良かったのに・・・と、うらやんでも仕方がない事を考えたり、頭の中が煮詰まるばかりでした。
 
 念願の醬油スイーツ 第一弾 「しょう油ラスク」
 納得のいく醬油スイーツの開発は並大抵の事ではないな、となかば諦めかけていたある日、転機が訪れました。ある出来事がヒントとなり商品誕生となったのです。そのある出来事とは、ある日の長男の何気ない日常風景からでした。長男がトーストに海苔の佃煮をぬって食べていたのです。それを見た私は、(またぬってるよ・・・)と思った次の瞬間、(これだ!トースト+しょっぱい系⇒ラスク+醬油・・・しょう油ラスクだ!)と、ひらめいたのです。
ここにたどり着くまで、長い年月をかけましたし、落ち込んだりもしました。何を作ったらいいのか?の答えに行き着くまでが一番苦労しました。ですが、しょう油ラスクを作る!と決めてからは、自分のパン製造の技術や知識、味覚などに任せ試作を繰り返すのみでした。しょう油ラスクは普通のラスクと比べ、製造工程で、思うような味、食感に焼き上げる為にハンパではない手間と微妙なタイミングに苦労しますが、何を作ったらいいか長年迷っていた苦労に比べたら嬉しい苦労で比べものになりませんでした。こうして、平成23年10月、ようやく納得のできる醬油スイーツを完成させる事ができました。商品発売後は、新聞、TVで次々と紹介され、またたく間に全国にその名が広まり、おかげさまで銚子の新名物として定着されつつあります。同時に、銚子の特産品は醬油という事をあらためて全国にPRできた気持ちで、この事は、私が以前お世話になった醬油会社、そして醬油そのものへの恩返しだと思っているのです。自己満足かもしれませんが・・・(^^)  
お客様のお声を頂きながら、しょう油ラスクは、今後も大切に育てて参りたいと思います。何卒、宜しくお願い致します。
 こだわりの醬油スイーツ 第二弾 「琥珀あめ」
 長年の夢であった醬油スイーツ第1弾のしょう油ラスクが完成した翌年、平成24年8月に醬油スイーツ第2弾として琥珀あめを発売致しました。この商品は、銚子ジオパークを応援する商品として誕生しました。商品開発の際、商品名や商品形状だけでなく、やはり地元銚子の特産品を使い、原材料にもこだわった商品を作りたいと思いました。銚子ジオパークについて何の知識も無かった私ですが、知らなければ、製品に思いを込める事ができないと思いましたので、勉強の為に銚子ジオパーク推進市民の会の講習会にも参加させて頂きました。そこでは、市民の会の皆さんの熱い情熱、今までまったく意識した事がない銚子の貴重な地質資源について知る事ができました。地元銚子がジオパークの宝庫である事に驚きと喜びと誇りを感じました。そこで、思いついたのが地元銚子で採れる琥珀にちなんだ、琥珀あめです。原材料には銚子の醬油を使用し、美しいコハク色を再現しています。醬油も超特選高級醬油のみを使用していますので、とても美味しい飴に仕上がっています。飴はシンプルな材料だけで作るので、たかが醬油として扱うと飴の味をガラッと変えてしまいます。超特選高級醬油だからこそ、美味しい飴になるのです。飴ツーのご年配のお客様層から、「おいしい」と驚くほど多くの方から大変ご好評を頂いております。そして、その形状にもこだわりました。当初、生産性の良い、まん丸の形で試作してみたところ、銚子ジオパーク推進市民の会の方から、「色はいいけど、形が琥珀っぽく感じられない」とご意見を頂き、再度、形状を見直し、できあがりましたのが現在のゴツゴツした形です。これは、飴業界で通称「ぶっかき」という製法で、飴の大きさが不ぞろいなのが特徴です。こうして完成した「銚子の醤油で造った琥珀あめ」には、「銚子で採れる琥珀は日本で一番古く、世界で二番目に古いのです!すごいでしょ!」そして、「銚子は醬油の故郷です!」という、二つの銚子じまんが込められているのです。材料も、味も、形も、こだわった、美味しい醬油飴です。珍しいですし、美味しいとお取り寄せのご用命も頂くお品です。パッケージの裏面には、銚子琥珀についての簡単な説明が書いてあります。一人でも多くの方に銚子ジオパークを知って頂けたら嬉しいです。
 こだわりの醬油スイーツを得意のサブレで実現 第三弾 「醬油サブレ」
  琥珀あめの発売の翌月、平成24年9月に、醬油スイーツ第3弾、銚子醬油サブレを新発売しました。ここまでくると、「なんだヤマグチは、また醬油のお菓子か・・・?」と思われるかもしれません。しかし、この醬油サブレは、ただ単に、ノリで作ったお菓子ではありません。なぜならば、私は、サブレにこだわっているからです。今では人気主力商品に成長した、いわしサブレの研究の際に身につけた製造技術を、ぜひ醬油サブレとして生かしたいと思ったのです。サブレは、昔からあるお菓子で、お菓子屋さんの多くで作られています。私は、いわしサブレの開発を通して、サブレに対する見方が大きく変わりました。素朴なお菓子サブレは、こねて混ぜて焼けば、とりあえずは形にはなります。しかし、このシンプルな原材料で作るサブレこそ、素材と製法の良し悪しがハッキリと出てしまう、とても正直なお菓子なのです。それまでサブレは頂くもの、と思っていた私ですが、美味しいサブレは自分で買ってまでも食べたくなるはず、と思うようになりました。サブレ研究中は、全国から色々なサブレを取り寄せ食べました。そして今でも時々、食べたくなり買って食べているのが、やっぱり鎌倉の鳩サブレです。「やっぱり美味しい」と食べながらうなずいてしまいます。余談ですが、以前、お客様に当店の「いわしサブレ」と「きんめちゃんサブレ」が鳩サブレに負けない美味しさなので、鎌倉の知人にお土産に持って行った、というエピソードを聞き、私は、そんな・・・と恐縮してしまった事がありますが、私自身がサブレにこだわっているという事は間違いありません。そして、当店のサブレは鳩サブレとはまた種類の違う当店独特の歯触り、食感が楽しめる美味しいサブレに焼き上がっています。宜しければご賞味頂けましたら嬉しいです。さて、このようにサブレにこだわっている当店が、醬油スイーツ第3弾として出した、この銚子醬油サブレは、もちろん銚子の醤油を使い、千葉産ピーナツを使い、契約養鶏所から届く産みたて新鮮卵を使って焼き上げています。醬油の風味、ピーナツのコクがお楽しみ頂ける高級サブレです。
また、パッケージにもこだわりました。「醬油サブレ」という商品名の書は、銚子の女流書家である永田紅蘭先生によるものです。和テイストの醬油を使った伝統菓子サブレは、紅蘭先生のしなやかで美しい書に包まれ、醬油スイーツ第3弾として誕生したのであります。
 醬油スイーツはこれで一区切り
 振り返れば、私が菓子作りを始めてからずっと、醬油スイーツを作りたいと思い続けながらも作れずに長年が経ち、そこへようやく3つの商品をこの世に(オーバーですね、この銚子で)出させて頂く事が出来ました。これで、ずっと私が一つの目標としてきた地元の特産品である魚、それから醤油を使ったお菓子の両方を作ることができたわけです。特に、醬油に関しては、アイディアにたどり着くまで苦労しましたので、今は本当に達成感でいっぱいです。醬油にかけてきた夢が叶いました。おかげさまでテレビや新聞を通じて、全国に広く認知して頂きました、しょう油ラスクは、当店の名物として、引き続きバリエーションを出す予定で現在、試作中です。それを除いては、醬油のお菓子は、これで自分の中では一区切りがついた、と納得しております。今後は、醬油スイーツ部門は、しょう油ラスクや醬油サブレを丁寧に作り続け、その他は醬油スイーツではない、一般のお菓子を通常通り一生懸命に作って参る所存でございます。(平成24年9月23日)
 終わりと思いきや、今度はぬれ煎餅スイーツ!? 「ぬれ煎餅入りロール」 ※犬吠埼なぎさや様限定販売
 こちらの商品は犬吠埼なぎさや様のみで販売している限定商品です。ぬれロールは、犬吠埼なぎさやさんの女将さんにお話を頂き商品化となりました。始め、女将さんから「ぬれ煎餅入りのロールケーキを作りたい」と言われた時は、ロールケーキの中に、ぬれ煎餅を入れるという発想は私にもありませんでしたので、とても新鮮に感じました。「女将さん、それいいですよ!」女将さんのグッドアイディアだと思いました。しかし、やわらかい食感のロールケーキの中に歯ごたえのある、ぬれ煎餅を入れると、食感の違いで、ぬれ煎餅がやや余計な存在に感じてしまうと私は思ったので、地元の米菓店イシガミさんに無理を承知で相談したところ、社長さんがこころよくお引き受け下さり、オリジナルのぬれ煎餅を焼いて下さる事になりました。おかげさまで、とても良い状態で試作にのぞむことが出来ました。それでも、お話を頂いてから完成までに大変長い時間がかかってしまいました。また、以前、犬吠埼なぎさやさんにお邪魔した時に元気に走っていた愛犬のクロちゃんが、今は天国で見守ってくれている、というお話を聞いたり、私が、「とてもいい場所にお店がありますね。隣は白亜の灯台で、足元は白亜紀の地層です。なぎさやさんは、銚子ジオパークの中に建っているんですね。」と言ったら、女将さんが、「ご先祖様のおかげです。」とおっしゃりました。私は、なんて謙虚な女将さんだろうと内心感動し、よし、頑張って「ぬれロール」を作ろう!と思いました。女将さんのグッドアイディアを生かせるよう、一生懸命、私なりに努力させて頂きました。パッケージにも、犬吠埼なぎさやさんのオリジナルマーク、犬吠埼灯台と愛犬クロちゃんを可愛く描きました。薄く焼き上げたカステラを重ね、特製ミルククリームと、銚子名物ぬれ煎餅をサンドして巻き上げています。是非、犬吠埼なぎさやさんでお求め頂けましたら嬉しいです。
 そして、醬油酵母とパン酵母が織りなすW酵母の健康菓子が登場! 「醬油パン」
 以前から発酵菓子にこだわって参りました。例えば、銚子銘菓の木の葉パンにもそれは表れています。というのも、当店の木の葉パンは、膨張剤の力ではなく、パン酵母を使って膨らませているからです。パン酵母を使って長時間熟成発酵させた独特の風味をお楽しみ頂けます。醬油パンは、そんな、発酵にこだわる当店が開発した新作のお菓子です。『発酵の母』シリーズで、醬油パン、酒粕パン、みそぱんの三つを新発売致しました。どれも、もともと発酵食品で、それを素材にして、さらにパン酵母で発酵させて焼き上げたお菓子です。発酵食品には素晴らしい栄養が含まれています。そして、それぞれ独特の美味しさがあります。醬油パンは、醬油の香ばしさが特徴の「やきとうもろこし」のような風味です。ぜひ、お召し上がり下さい。(平成27年7月) 

 最後までお読み頂きありがとうございました☆ 



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