パウンドケーキ「BYOBU-GA-URA」は、千葉県立銚子商業高等学校の生徒さん達が考案し、当店で作っているお菓子です。抹茶、プレーン、ココアの3色の生地で屏風ヶ浦の地層を表現しました。地層の間には、チョコチップで小石をあらわし、てっぺんには刻んだピーナツをトッピングしています。手の混込んだ大変美味しいパウンドケーキとなっております。ぜひ、ご賞味下さいませ。 |
銚子ジオパークの見どころ「屏風ヶ浦」(びょうぶがうら) 銚子半島の南西側の海岸に、高さ35~55mの海食崖が約10kmにわたって続く雄大な景色からは、太古の昔から受け継がれる大自然の神秘を感じる事ができます。むき出しになった地層の歴史を間近で観察できる希少なスポットです。 |
開発にあたり苦労した点 2種類以上の生地を使ってパウンドケーキを作る場合は、生地が混ざり合った状態で焼き上がるのが一般的です。これは、生地を型に流し込んでオーブンに入れると、下から熱っせられ生地が対流するためです。ですからスライスしたパウンドケーキの断面は“マーブル状”になるのが普通です。 |
しかし、上の写真から見てもわかるように、まっすぐじゃないと層らしくありませんよね。そこで当店では何度も何度も試作を重ね、なんとか地層らしく焼き上げる事に成功しました。これを読んだプロの方は、「そんなの簡単だよ、一段ずつ焼いていけばいいのでは」と思うかもしれません。しかし、その製法では、一番上の緑色の層を焼き終えた時には、一番下のココアの層がパサパサに乾燥してしまいます。加熱し過ぎる為です。ですが、下の生地を半生で重ねて焼くと結局生地どうしが混ざりマーブル柄が発生してしまいます。考えてみれば、パウンドケーキとはそもそもマーブル柄が自然なのです。3色がまっすぐ層になったパウンドケーキは見たことありませんよね?そう考えると、屏風ヶ浦の地層も貴重ですが、このパウンドケーキ「BYOBU-GA-URA」もまた貴重なのです。 |