さあ、今週もはじまりました。
千葉県に、歴史を残した物の歴史がある、ということで・・・
千葉県銚子市にある・・・
銚子カメラ博物館です!ここにはすべて個人の山口卓郎さんが収集したカメラを展示。
ですが、実は、この博物館ができたのは山口卓郎さんが亡くなった後なのです。

博物館を作った理由は・・・
「はじめてお義父さんにカメラコレクションを見せてもらった時に、すごい数!こんな手狭に置いて、自分だけで眺めているのは勿体ない。カメラ博物館を開こう!と言ったら、義父は、カメラをもっと広い部屋にデラックスに置きたいけど、管理やら何やらでお金と時間がかかり大変。非現実的な話だと断られました。本業で忙しい私を気遣ってくれていたのだと思います。数年の間に、私は義父に同じ話を繰り返しました。しぶとい私。3度目には反対されず笑っていたので承知してくれたと勝手に解釈しています。(笑)
昔は、カメラを持つことが男性の憧れでしたよね。一眼レフの高価なレンズをテーブルに広げて磨くのが休日の楽しみ、という時代がありました。カメラは実用性だけでなく、見た目の違いや美しい外観に魅了された男性も多いと思います。そんな、思い出のカメラが当館に来て頂ければきっと見つかるのではないかと思います。懐かしいな〜、初任給で買ったカメラだ〜、このカメラうちにもあった!など、懐かしいひと時を過ごして頂けたらと思います。
また、これだけの種類があれば、カメラを通じて国内外の時代背景や光学技術の進歩なども感じて頂けると思います。
その為には、私はこれからもカメラのことを勉強する必要があります。私は、このカメラ博物館を立ち上げて初めて知ったカメラメーカーがたくさんあります。ヤシカ、マミヤ、コンタックス、フォクトレンダー・・・。昔は、たくさんのカメラメーカーがあったのです。世の中はデジタルカメラに移行してしまいましたから、このカメラ達のお役目は終わっていて、あとは私次第。ある意味、もう価値がないからと言ってばらまいてしまえば単なるゴミです。ゴミにするも生かすも私次第なのです。これだけのカメラを再び集めようと思っても、おそらくもうできないでしょう。色々な国から集められた過去のカメラをこれだけ集めるのはもう無理なのです。1つ1つは、価値が無くても、これだけのカメラを一挙に見る事ができるのは、かなり貴重な事だと私は思っているのです。質より量ですね。ですから、私は、このカメラはバラバラにすることはできないのです。もうお役目が無くなったこれらのカメラ達には、今後、資料として活躍してもらいます。そうしてカメラ達を資料として残す事が私の責務だと思っています。今後は、現代の方にもわかりやすいように説明書きを増やしていきたいと思っています。まだまだ、カメラ歴1年半の私ですが、義父の残してくれたカメラを精一杯生かして行けたらと思います。
カメラ博物館が完成したのは、義父が他界したあとですから義父は見る事はできませんでした。完成前に病気で亡くなったのです。「パンの新工場の二階にカメラ博物館を構想しているよ」と言ったら病床の義父は(気持ちだけでもありがたいよ、と言わんばかりに)うなずいていました。正真正銘、本当に実現したのに見てもらえず本当に残念です。でも、きっと、喜んでくれていると思います。それよりも、「アンタ、ホントにやったのか」と呆れているかもしれません・・・。(笑)
ようするに、亡き義父の夢を形にしたわけだ・・・
やっぱり今日の【丸欽印】は、このお嫁さんにあげたいな・・・
今日のマル欽印は銚子のカメラ博物館を作った山口由美子さんに決定です!
パチパチパチ・・・
日本には頑張っている人がたくさんいるんだね〜いい話だったね〜。
profile
銚子カメラ博物館
〒288-0817
千葉県銚子市清川町2-1122
TEL.0479-22-4588
FAX.0479-22-6524