私達は、農家に肥料や農薬、資材を販売し、また米については農家から集荷して食糧庁の検査を代行する農協のような仕事を生業としています。したがってどの農家が有機の多い肥料を使っているか、
どの農家がおいしい農産物を生産するのか知りうる立場にいます。
 JAS法や有機栽培,無農薬の表示については非常に厳しい基準が設けられています。
有機栽培,無農薬の基準に沿って農作物を栽培するのは至難の技でそれはそれで立派な事と思いますが、当店ではあくまで当店の基準で考えております。
現在、街道筋の直売所などいろいろな方法で、新鮮採れたてを謳っていますが,流通と言うのはそんなに簡単なものではありません。
街道筋のいちご屋さんで買ったいちごの下の段が傷んでいたという経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。

私達の扱う農産物は基本的にその日採れたもの(米については、収穫一ヶ月後くらいから低温保管のもの)を佐川便でお届けするか、当店まで取りに来て頂く方法を取ります。

私達のお得意先の農家が自信をもって生産したいろいろな農産物を、当店でまとめてご提供いたします


  

BSEの問題で、肥料業界から肉骨粉、血粉、骨粉が消えて1年以上になります。最近また北海道でBSEの牛が発見されたそうですがその追跡調査は徹底的にしなければなりませんが、現在消費が回復してきた牛肉の消費に会わせて発生する残さを全て焼却するというのは、地球温暖化現象、CO2問題に唾するような事だし、食物連鎖からもはずれてしまいます。
協議会で反対している人達は何をおそれているのでしょう。異常プリオンというのはタンパク質で、植物は根から吸い上げるのはアミノ酸までである(農水省はつい最近までアミノ酸すら吸い上げないと主張していた)というのは理科のなかでは1+1は2であるに等しいのです。
----植物の根に対するタンパク質というのは人間の口に対してシロナガスクジラの大きさのようなもの-----
また、植物はそれぞれのDNAによって自分のタンパク質をつくるので1.000歩譲ってBSE感染の牛由来の肥料を植物に与えたところで土中でプリオンが分解されてアミノ酸になり、植物体内でまたプリオンが合成されるのはあり得ないのです。したがって土に還してやるのが最善最良の方法です。血や肉ゃ骨の持っているアミノ酸は、私達が食べる野菜や果物の味や鮮度に最大に寄与し、外国産に負けない品質を作り上げる最高の武器であったのですが------

2002年に発生した無登録農薬については弁解の余地もありません。その処分については、農水省のホームペーシで公開されています。当店でも対岸の火事ではありません。今まで以上に身をひきしめていこうと思っています。この問題はまた農薬は危険であるというイメージがさらについてしまったということでダメージが非常に大きくなってしまいました。
ただ、言い訳をするわけではありませんが、危険な農薬はどんどん発売中止になり、現段階、販売が許可されているものはより安全だということです。今般の農薬取締法改正では、牛乳やミツバチ、合鴨、酢などを特定農薬にしようとしていますが、確かに牛乳には毒になるものはありませんがを植物に散布した場合の毒性試験はおそらく誰もしていないと思われます。
同じように無農薬栽培の牙城であった木酢液、これはまさに無登録農薬、散布すると虫が寄ってこない、病気にならないというのは木酢液に殺虫成分や殺菌成分が入っていたということで、さらに恐いのは毒性試験が行なわれていなかったということなのです。
詳しくは農薬と肥料のページに譲りますが、安全が突然危険になることもあり得ます。
現在の農水省を信じれば、きちんと毒性試験をした農薬は安全ということになります。化学の進歩によって安全度は日々更新されていくと思います。


  千葉エコ農産物に思うこと   

堂本知事が推奨する千葉エコ農産物、拡がりを見せているようですが、水稲で言うと使用農薬成分が7種類、この回数に科学的根拠はなくただ゛従来農法の半分ということだけです。各農薬に定められている使用回数は毒性試験や、最大無作用量等、膨大な試験結果に基づいて弾き出された数字なのです。各県で数字が違うはずがないのです。ところがエコ農産物は水稲で他県では10回などとまちまちなのです。
生産者と消費者というのは本来信頼関係で結ばれていてこの作物は安全です、なんて大書する必要はないのです。生産者は国の定めた基準に従って農作物を生産する、消費者はそれを信用して購入する、現在はそれが壊れてしまっているのかもしれませんが............それで良いのだと思います。             
トレーサビリティやインターネットで使用農薬や回数が解るなんて本当に必要なことなのでしょうか。100円や150円の野菜にこれからずっとそういうことが続けられるのでしょうか。経費が掛かれば最後は商品に上乗せしなければ成り立ちません。毎日食べる野菜を1つ1つインターネットで来歴を調べて調理する、出来るでしょうか。流通側が、現状を打開する為ただ闇雲に過剰反応してこのような事をするのが先進性だと思い込んでいるとしか考えられません。
私達に出来ることは国の安全基準を守って安全な農産物を流通させるということだと思います。